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日本のロックの場合 -頭脳警察2nd-

今では普通に手に入る頭脳警察の1stアルバム。
しかしかつて(20世紀中)は、実物を確認するのも難しいものだった。ダビングしたテープもアンダーグラウンドでの流通でしか手に入らなかった(らしい)。

高校生のとき、知り合いにその1stアルバムを持っている人がいた。
当時その価値などわからず普通に借りて普通にダビングした。通販でしか手に入らなかった、ということしか知らなかったんだな。

むしろその人の家にあったジャックスのシングルの方が気になっていたくらいだ。

その高校生時代、頭脳警察のレコードは「2nd」しか手に入らなかった。パンクや東京ロッカーズのおかげで一部修正を施しての再発盤だ。
当然買ったのだけれども、モロに(70年代初頭)当時の時代性を感じるその歌詞に、高校生だったボクは、新鮮な気分を覚えた。

頭脳警察セカンド
頭脳警察セカンド
頭脳警察
↑メジャー盤です。

下手にこなれた(こなされた)今の「ロック」にはない初期衝動がパッケージされている。1stの発売禁止をうけて急遽録音され、一旦発売されるもすぐに回収。2nd発売時、いかに検閲をかいくぐって発売しようとしたか、を読んだことがあるが、今は自由になったのか社会が小賢しくなったのか、それとも最初からそんなこと頭にないのか、その手の話は聞かない。

ロックってなんだろう。

少なくとも、「歪み」だけでないことは確かだ。

at 22:58, エルエルロック, 日本ロック

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R&Bを歌う(弘田三枝子・R&Bを歌う)

弘田三枝子(敬称略)の「R&Bを歌う」の1集・2集は、1990年代に「日本製レアグルーヴ」の基本盤として名をはせたアルバムだ(多分)。ただでさえ弘田三枝子を聴けばそのボーカリゼーションに驚愕し、昨今の「いわゆる歌姫」などの大半が聴けなくなると言うのに、「1集」のバックは「(オークション最高値GS)モージョ」(実は他のバンドとの混合なんだけど)、「2集」は「石川晶グループ」(実はちょっと違うんだけど)となればこれは座り小便なのである。

ミコの復活盤がMSIから発売されていると知った90年代終盤、今は無きヴァージン・メガストア新宿店へたどり着き店員に訊いたところ「初回プレスは売り切れです」と返答され「本当に問い合わせ多いよな」というぼやきまで聞いてしまい、実は今でもミコは十分に求められている日本最高峰の女性ボーカリストなのだと確信した。

1集・2集(アナログ盤)は当時普通に売られて2〜3万円。僕がやっと購入した1集アナログは「帯なし・委託盤」で9000円(ぐらい・記憶は遠い)。その1集は2001年にめでたくBOX(マイ・メモリィ)にて全編拝聴可能となったがジャケットの復刻はなし、という残念な結果だった。

これが今年、ようやく単独発売。

ミコR&Bをうたう
ミコR&Bをうたう
弘田三枝子

ミコのボーカルもさることながら、やはりバックのモージョの「ファンクネス」を感じて欲しい。

そして、2集も2004年に「ライブコレクション」として発売されている。

弘田三枝子・LIVEこれくしょん
弘田三枝子・LIVEこれくしょん
弘田三枝子, 原信夫とシャープス&フラッツ, 渡辺明とリズム・アンド・ブルース

モージョではない、ということで実は「聴かなくてもいいや」的な感じになっていたが、これは聴いて良かった。最高のクリスマス・プレゼント。編集の妙もあって(60年代的ステージマナーが一切カットされている)、次々とたたみかけてくる高性能グルーヴと最高性能VOX。しかもライブとなれば嫌がおうにも盛り上がる。

ミコの歌声に、僕はなぜか涙を憶える。ジャニス・ジョプリンの声に包まれている時の感覚に似ている。ジャニスの「summertime」に泣いたときのように、ミコの「渚のうわさ」に泣いてしまう。なぜかはわからない、まだ。けれど聞き続ければ、そのうち理由が見えてくるかも知れない。

紛れもなく日本最高性能ボーカリスト、ミコ。




僕はいわゆる「○形」前のピチピチしたミコが好きだ。歌謡曲な表現(好きなんだけどな。でもあえて対比)に走らずにR&Bやジャズに純粋に突っ走っていれば、なんて思ってしまうのである(『人形の家』は、だけど好きだ)。当時の状況はそれを許さなかったのだろう。その後のいくつかの事件も、音楽に真っ向勝負していれば回避出来ていたのかも知れない。いや、「たられば」は失礼極まりないよな。

at 22:25, エルエルロック, 日本ロック

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オリジナル・ガレージパンク・オブ・ジャパン -アウト・キャスト-

モップスやゴールデン・カップス、スパイダースといったバンドは、GSでなくてもある程度は「ロックバンド」としての認知はあった。
しかし、90年代に入ってからの「カルトGSコレクション」といういまや伝説のCDコンピレーションで、初めて数々のバンドの音源が世に出て、当時の「ロックシーン」をようやく聴けることになったことは事件だった。

「カルトGSコレクション・テイチク編」に収録された「アウトキャスト」の「電話でいいから」は、GSと言えば先のビッグバンドしか知らない人たち(ほとんど)をパニックに陥れた1曲。米国の元祖ガレージパンカー「ソニックス」のサウンド+英国フリークビート感覚を織り交ぜたトラックがまさか日本にあったとは、誰も知る由もなかっただろう。

日本のGSがいまいち「ロック」として認識されない理由に、当時のプロダクションシステムからデビューしたバンドがほとんど=歌謡曲、と言う印象(事実)があるのはうそではないだろう。「アウトキャスト」も実は「渡辺プロ」のいわば企画バンドだった様子。(モップスも「ホリプロ」によって「サイケデリック」に路線を変更させられた)

当然、残念ながら、曲も職業作家の提供でしか発表できなかったのは既成事実だ(実際、最近発掘されている『未発表曲』に捨て曲がない。本来のバンドの音はこちらだったに違いない)

しかしこのアウト・キャスト、「企画モノ」とはいえこの演奏とはいったい。

恐らくは、常に「洋楽」を手本にしていた(と思う)当時の日本音楽業界、当時の「はやりモノ」に目を向けたら、そこには「ガレージパンク」があり「サイケデリック」があった、はたまた「R&B」があった、ということに他ならないのではないか。時代そのものが、「アウトキャスト」のフリークビートを発信させたのではないだろうか。

※オリジナルアルバム
君も僕も友達になろう(紙ジャケット仕様)
君も僕も友達になろう(紙ジャケット仕様)
アウト・キャスト

※シングルはこちらで聴ける
カルトGSコンプリート・シングルズ(2)
カルトGSコンプリート・シングルズ(2)
オムニバス,アウト・キャスト,藤田浩一,水谷淳,浜口庫之助

at 23:19, エルエルロック, 日本ロック

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日本最初の女性ロックボーカリスト 麻生レミ

当然日本の60年代ロック(GS)追体験組のボク。音源はほとんど「カルトGSコレクション」での把握である。

で、聴いているとわかるのだけれども、ほとんど全部ボーカルはオトコ。まあストーンズのあれではないが、所詮女はゴニョゴニョ、という世界だからまあ。

とそんな中、ひとつだけ女性ボーカルのバンドがあった。それが「(内田裕也&)フラワーズ」である。

そのバンドのボーカルが「麻生レミ」。

実は(でもないが)GS以前のオールディーズの時代に「麻生京子」でソロデビュー済。その後「ブルーファイア」にギタリスト(!)で参加の後、フラワーズに加入する。

ハンガリア・ロック
ハンガリア・ロック

フラワーズでは1枚のLP(「チャレンジ!」)、ライブコンピレーション「ロックンロールジャム'70」、シングルを2枚(カルトGSコレクションコロンビア編に全収録・・・廃盤)を残した後、渡米。70年代後半に2枚のアルバムを発表(「The Beginning」「Own Lines」・・・共に未CD化)。現在の状況はボクは知らない。

60年代特有の「こぶし」を回しながらのシングルが追体験の身にとってはなんとも魅力的なんだけど、原体験の人にとってはやはりグランドファンクレイルロードの嵐の日本公演での前座が語り継がれているようである。

70年代に入って、カルメンマキが女性ロックボーカリストとして突出した存在になったが、実は60年代から少なくとも70年代の終わり頃まで活躍した人がいたのだ。

カルトGSコレクション 日活編~麻生レミ/フラワーズ
カルトGSコレクション 日活編~麻生レミ/フラワーズ

「カルトGSコレクション 日活編」はフラワーズ/麻生レミの映画用サウンドトラックを元テープから掘り起こしたもの。相変わらず関係者の尽力には頭が下がる思いである。

英米のように、もっと歴史的に音楽が結びついていたら、と改めて思う復刻だ。

at 23:59, エルエルロック, 日本ロック

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アイ高野さん死去

カーナビーツ、カップスのドラマーで、クリエイションのボーカルだったアイ高野さんが1日逝去されました。

慎んでご冥福をお祈りいたします。

ファースト・アルバム&モア ファースト・アルバム&モア

at 09:52, エルエルロック, 日本ロック

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